相談者Hさん(44歳/女性)がホームタウンに訪れたのは友人から水子供養の話を聞いたのがきっかけでした。その友人はホームタウンで水子供養をしており、その時のことをHさんに話していました。その話を聞いたHさんは、「私にも流産してしまった子がいる・・・」と友人に打ち明けました。Hさんはシングルマザーで寝る間もなく二人の子どものために働いていました。中々お金も貯まらず、お布施に不安を感じていましたが、「もし、我が子が成仏できずにいたら・・・」と考えると苦しくなり、友人にホームタウンを紹介してもらいました。
水子とは、生まれてこられなかった子、生まれてもすぐに亡くなってしまった子の魂の事を指します。汚れのない魂のことです。母親のお腹の中で受精した瞬間に魂は宿ります。中絶や流産はもちろん、気付かないうちに流れてしまった子の魂も水子さんです。水子さんは三途の川を渡れず「忘れないで」「家族と一緒に幸せになりたい」と苦しみの中から必死に家族に対して訴えています。家族は少なからずその影響を受け、体調不良や家庭不和の原因となることもあります。ホームタウンでは神様のお力により、水子さんの魂を供養する神事を執り行っております。
ホームタウンでHさんの鑑定を行なった結果、Hさんには確かに水子さんがおり、成仏していないことが分かりました。鑑定の結果を伝えると、Hさんは水子さんの供養を依頼されました。
Hさんの子どもにあたる水子の霊は供養の神事の中で、男の子であることが判りました。生まれていれば、長男になるはずだった子でした。水子さんに「どんな名前をつけてほしい?」と聞くと「あきら(晃)」(仮名)と答えました。それを聞いたHさんは驚きました。その名前は生きている長男と同じだったからです。「漢字は違いますが、生きている長男と同じ名前です。生きている子には"亮"とつけましたが、私が使いたかった漢字が"晃"です。本当にうちの子です!! だってそんなこと誰も知らなかったことなのに・・・」とHさんは言い、涙を流しておられました。
供養された晃君は、HさんやHさんの子どもたち(晃君の姉弟)の性格などを知った上で色々なアドバイスをくれました。特にHさんに対しては「お母さんには、人の為になる生き方をして欲しい」とお願いしていました。
後日、Hさんがホームタウンに来られ、お話を伺ったところ、"長男の亮くんが変わった"と話しておられました。今までは、なぜか朝起きることができず、学校にも遅刻することが度々あり、病院にも相談したこともあったそうですが、ふと気付くと朝一人で起きるようになり、最初は具合でも悪いのかと思っていたら、次の日も、また次の日も自分で起きられるようになったそうで、思い返すと供養した翌日からの出来事だったそうです。
また、晃君から言われた『人の為になる生き方』についても真剣に考えられたそうで、「今は何ができるか手探りだけど、まずは晃のことを考えて、同じように成仏できていない子を救うことができたら・・・と考えています。そうすることが晃への供養かなと思って」とおっしゃっていました。
水子さんは、自分のことに気付いて欲しい、本当の家族になりたいと願っています。また、これ以上苦しむ水子を増やさないで欲しいと切に願っています。この水子さんの想い、命の重さや大切さに気付くことができる人が一人でも多く現れることをホームタウンでは心から願っております。