交通事故で夫を亡くしたYさん(40代/女性)は、夫の49日法要を終えた頃から精神的に不安定になり始めました。夫を亡くしてから息つく間もなく葬式や事故後の処理、そして子ども3人を抱えて家事や仕事をこなしてきましたが、夫を亡くした悲しみや不安がYさんを襲い、度を越えて気持ちが散漫になり、不注意のせいか小さな怪我をすることが多くなりました。Yさんは「自分はどうしてしまったのだろう?」と思いましたが、どうすることもできずにいました。
丁度その頃、中学生の長男が「体調が悪い」と言い出し学校に登校出来なくなり、部屋にこもるようになってしまいました。Yさんは自分の不調は我慢していましたが、長男に対してはひどく心配になり、職場の同僚に相談したところホームタウンに相談してみてはどうかと紹介されたことから、相談に訪れました。
ホームタウンにてYさんや長男の不調に何か原因があるのかを鑑定した結果、事故死したYさんの夫が成仏できずに苦しんでいることが原因であると分かりました。事故死や病死等で天寿を全うできなかった場合、ほとんどの魂は成仏することができません。そのような時、苦しみや悲しみの想いは家族に向けられます。ホームタウンでは神様のお力により成仏できない魂を成仏する供養の神事を行なっております。
夫の供養の日、Yさんは3人の子どもたちと共に神事に臨みました。神様のお力により夫の魂が供養されると、夫は家族に対して自らの想いを伝えてきました。「苦しかった、辛かったんだ」と交通事故に合って亡くなった後もずっと苦しみ続けていたこと、この苦しみを家族に分かってほしいとずっと訴え続けていたため、Yさんや息子の不調という形になって現れたこと...。
「悪かったな、自分の辛さが影響してしまって…」と夫は家族に詫び、「でも、嫁さんは分かってくれた。分かってもらえて、苦しみから解放された今、これからは家族を全力で守っていくからな」と言ってくれました。
夫はさらに続けました。「でもな、全部が全部自分の影響ではないんだ。自分が死んで初めて死後の世界が分かった。Yならわかるだろう?俺の言いたいことが」 Yさんはしばらく考え、もしかしたらと思い、「・・・・昔、流産した子のこと?」と聞きました。
「そうだ」と夫は言うと「こちらの世界で、昔流産した子が今も苦しんでいることを知ったんだ。あの子が苦しんでいる姿を見たら、自分も余計に苦しくて。だから息子(長男)に、俺の強い苦しみが伝わって、体調が悪くなってしまったんだよ。」と教えてくれました。
天寿を全うできなかった人と同様に、生まれてくることができなかった子どもも成仏することができません。そのような子どもの苦しみや悲しみの想いも家族に向けられます。それを聞いたYさんは、流産した子どもの供養も後日お願いすることにしました。
最後に夫は「俺の苦しみが消えたように、息子も徐々に元気になるから安心してくれ。今後は危険なことや伝えたいことがあるときには、夢で教えるから。何か気になるなって思ったら、それが俺からのメッセージだから」と伝えてくれました。
夫の供養をきっかけとして、Yさんは後日水子供養を行いました。夫と流産した子どもの供養を行なった後、Yさんの不安感はなくなり、長男の体調は徐々に回復していきました。現在は家族で日々仏壇に話しかけることが日課となり、Yさんも夫が見守ってくれているという安心感を実感しています。