私は数年前、第三子を妊娠しました。つわりは、上の2人はそんなに酷くなかったのですが、この時にはずっと吐き気がおさまらず夜になると寒気がひどく、双子でも妊娠しているのではないかと思う程でした。
2回目の検診で、予定日がわかることになっていたので楽しみにしていたのですが、検診をするとお腹の中の赤ちゃんの心音がありませんでした。先生には、「10人に1人はある事ですから」と言われたのですが、ショックなあまり頭がパニックになりました。
そこから先の先生の話は、全く頭に入らず帰りの車では、産んであげられない赤ちゃんに対しての気持ちと、自分を責める思いで、ただ泣くしかありませんでした。
数日後に手術をする事になっていたのですが、手術当日までつわりは変わらずあるし、お腹の子がまだ生きてるのではないかとずっと考えていました。しかし、手術前に一度検診しましたが赤ちゃんの心臓は動いていませんでした。
手術を終えた日から毎日、子どもたちを寝かしつける時になるといつも赤ちゃんの事を考えては、涙が溢れて出てきました。妊娠中、お腹に負担がかかる事をしてしまったから流産してしまったのだろうか…。寒い日に、公園に行ってしまったから流産してしまったのだろうか…。今、赤ちゃんは私の事どう思ってるのだろう?色々な事が頭の中でまわっていました。
何年も前に、高校の時の友人から、水子さんは成仏ができないんだって。という話を聞いた事がありました。その友人と会った時に、流産してしまった話をしました。友人は、自分自身も流産した事がありホームタウンで水子さんの供養をした事や水子さんの世界についての話をしてくれました。
御布施はかかるけれど、とても良心的なところだし、何より供養した子が本当に感じられたと聞き、友人についてきてもらいホームタウンで鑑定をお願いしました。
鑑定の結果は、水子さんの訴えがあるということでした。日を改めて神事になるという事だったので予約をお願いしました。
供養の当日、私の流産した子は男の子であることがわかりました。男の子だったら付けたかった主人の考えていた生星(きぼし)という名前がいいと言ってくれました。
いつも、心を向けていてくれてありがとう。苦しい状況にいたけれど、ちゃんと見ていたよ。僕は、元々生命力がなかったって亡くなってから知ったよ。だから、こういう亡くなり方で良かったのかなって思ってるよ。これからは、ずっと家族を守って行くから愚痴でもなんでもいいから毎日話しかけてね!と教えてくれました。それから、長女や長男の育て方で気をつけた方が良いことも教えてくれました。
今、長女は4年生、長男は2年生ですが、供養の神事をしてもらって数年してから、子どもたちに生星の話をしました。2人は泣きながら生まれて来て欲しかったと言っていましたが、生星の分まで色々頑張って生きていかなくてはいけないと感じたようです。子どもたちも毎日手を合わせるようになりました。
2人には時々、昼間でも星が光る時があるようです。もちろん、私には見えません。いつも、生星が子どもたちのそばにいて見守ってくれているのだと感じます。
友人と縁がなければ、私は心にぽっかり穴が空いたままだったと思います。本当に友人には感謝です。