先祖供養  自死した息子の供養

Y.Hさん(50代/女性)

私たち夫婦には息子がいました。しかしうつ病を患い自ら命を絶ってしまいました。私はその現実を受け止められず、毎日泣いて過ごし、主人は自分も息子を亡くし辛い思いをしていながらも、私を支えてくれました。

数年たったある日、主人が思いつめて私に「相談がある。インターネットで気になる所を見つけたんだ。あいつの声を聞けるかもしれない。」そう言いました。息子が亡くなって間もなくしてから、近所の人や、知らない人が、次から次へと宗教の勧誘に来て、その度に、息子の存在を否定されてる気がして、本当に辛い思いをしていましたので、私は正直な所、行きたくないと思いました。

その思いを主人に伝えると、「俺たちも前に進まなきゃ、あの子が心配するんじゃないか?そのためにも一度、行って相談してみないか?」と言われ、ハッとしました。あの子が今の私を見て、自分のせいで私が・・・と思ってしまってるのではないか、あの子には心配かけたくない。そう思い、私にとっては、とてつもなく重い一歩でしたが、足を運んでみる事にしました。

相談しながらも、涙がとまらず、そんな私を相談員さんが優しく受け止めてくれました。主人を鑑定してもらうと、「息子さん、成仏できてないです。そして自宅にも悪い霊が憑依してますね。」と言われました。成仏してない状態だと聞き、とてもショックでしたが、寿命を自ら断ち切ってしまった息子ですので、大きな罪を背負っているのだと思いました。

供養とお祓いを依頼して、その日は自宅に戻りました。そして仏壇に向かって主人と共に、どのくらいの時間だったか分かりませんが、ただただ、手を合わせました。

神事当日、先生とお会いし自宅のお祓いをして頂き、息子の魂を成仏の世界へ送って頂きました。主人も私も一番聞きたかったのが、何故、自ら命を絶ったのか、でした。先生が神様にその事を伺った所、自宅に憑依していた悪い霊のしわざだと教えられました。自宅には不成仏霊が憑依していたそうで、その霊が息子をあの世へ引っ張って行ったのでした。悔しくて悔しくて、私は泣きました。息子がこうなる前に、気付けたら・・・と思うと本当に悔しくて。

そんな私に息子は「お母さん、ごめん。俺が弱かったから、本当にごめん。」「俺、これからはいつも親父とお母さんを見守ってるから、もうこれ以上泣かないで。一緒にいるんだから、泣かないでくれよ。」と言いました。

私たちが本当に息子の言葉だと思えた理由は、供養の時に、息子の魂をスタッフの方に移してくれた事です。その方は息子がどのような方法で命を絶ったのか知らないのに、首が絞まって息が出来なく苦しんでいる状態になりました。その姿は衝撃的で、今でも思い出すと涙が出そうになりますが、その姿が、信じられる事につながりました。

先生とお会いした翌日、少し冷静になった私は、あの子の言葉を思い出していました。「一緒にいるんだから・・・」この言葉は宝物に思えました。今考えてる私の姿も、台所に立っている私の事も見ているのね。生きていた頃より、ずっと一緒にいるって事よね。そう考えると私の真っ黒だった心が、少しずつですが、色が落ちてくるような気がしました。主人も息子がここにいるように、いろいろ話しかけています。